フランス人が欲しいクリスマスプレゼントとは?

 フランスの女性誌’ Version femina ‘の調査結果が発表されました。
 「クリスマスにどのような贈り物を受け取りたいですか?」という調査の結論によると、インテリア用品や電化製品は常に誰の回答でも下位にありますが、1位はダントツ「現金」でした。
 もちろん性別や世代によって顕著な違いがあるようですので、以下、結果を紹介していきます。
  「クリスマスに何をしたいですか?」の質問ではフランス人の70%がコロナウィルスの感染防止のために親戚と過ごす時間を減らすことを決めましたが、全体の63%は一緒に過ごすことはできなくても、プレゼントを贈ることを計画しているそうです。

 クリスマスの贈り物の平均予算は272ユーロ( 4万円弱 )で、そのうち85ユーロ( 1万2000円程度 )は実店舗で使われます。最近のIT事情とライフスタイルの変化で、ネット上で安くクリスマスプレゼントを購入するのに最適なブラックフライデーが近づくと、さてと、考え始めます。「愛する人は何が欲しいんだろうか?」

  今回の調査の結果では、「お金」が意外にもフランスが欲しいクリスマスプレゼント1位でした。
  回答者の29%が、嬉しいプレゼントと思っている「現金」には、間違いを犯すリスクがないという大きな利点があるということです。 2番目には旅行(25%)が続き、3番目に香水(22%)がランクインしました。ここが、フランスらしいですね。
  次いでハイテク製品(21%)、ギフトカード(19%)、衣類(16%)が人気のプレゼントです。

    フランス人のお気に入りのギフトトップ10  
1. 現金(29%)
2. 旅行(25%)
3. 香水(22%)
4. ハイテク製品(21%)
5. ギフトカード(19%)
6. 洋服(16%)
7. 文化的なもの…本、絵画、DVDなど(15%)
8. 宝石(14%)
9. 家庭用電化製品(9%)
10. 香水以外の美容製品(9%)

男性は現金を好み、女性は旅行を好むようです。
  男性のトップ3は、現金、ハイテク製品、そしてかなり離れて、旅行。
女性は、香水、旅行、そして3位に現金でした。

  次に年代別に見てみましょう。
 若者は(特に)現金を好む傾向にあり、高齢者は香水を好みます。
 若者が欲しい現金ですが、フランス人全体の平均(29%)と比較すると、18〜24歳では53%、25〜34歳では39%が現金を希望し、逆に、45〜54歳(23%)と55歳以上(20%)は、現金にあまり関心がありません。
 25〜34歳のお気に入りのクリスマスプレゼント・ランキングは、1位 現金(39%)2位 ハイテク製品(26%)3位 旅行(26%) シニアのお気に入りのクリスマスプレゼントでは、1位 香水(28%) 2位 旅行(24%) 3位 ギフトカード(21%)となっています。

 この調査の結果ですが、やはり時代が現れているようです。今年は社会的生活が制限される中、キャッシュの問題は非常に深刻なのかもしれません。フランスでは、社会保障制度、すなわち年金制度が充実しており、若者は働かなくては収入を得られませんが、高齢者は安定した年金生活を送っているので、「お金的」には若者ほど切実ではないのでしょう。
 一方、もらって嬉しいプレゼントの常に上位にある「香水」。この結果は日本ではあり得ないと思いますが、フランスではいかに香水が日常的なものであるか、物語っています。
 日本では「香水」より「石鹸の香り」や「シャンプーの香り」、最近では「洗濯の柔軟剤の香り」が好まれますよね。日本人なら、クリスマスプレゼントに香りが良くてオーガニックな「石鹸」なんかが喜ばれるかもしれませんね。

 この調査は2020年11月16日から17日まで、18歳以上のフランス国民を代表する1002人を対象にリアルタイムで実施されました。

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